ヴルサルはイストラ半島の海岸にある、魅惑的な古い漁師町です。そのカラフルな町は二つの地区に分かれています。一つは丘の上にあり、恵まれた文化と華やかな歴史を持つ旧市街。もう一つは丘の麓、ビーチとマリーナが面する現代的で賑やかな地区です。
ヴルサルの海岸からは、透明なアドリア海に囲まれた18の無人島が連なる諸島を望むことができます。この諸島は地中海で最も美しい諸島の一つとされています。またヴルサルは、イストラの海岸を周遊する遊覧船が数多く出発する場所にもなっています。
遊覧船の人気の行き先はイストラ半島で唯一のフィヨルドであるリム湾で、自然保護区にも指定されています。またヴルサルには環境保護のシンボルである「ブルーフラッグ」が翻るビーチがたくさんあることから、ビーチで楽しみたい訪問客には豊富な選択肢があります。
ヴルサルは華やかな歴史を誇ります。イタリアの詩人で冒険家のジャコモ・カサノバは、1743年と1744年の夏にロマンティックなヴルサルの滞在を楽しみました。その滞在は彼の有名な回想録にも書かれています。また、13世紀以来の歴史的建造物も町の誇りですし、ローマ帝国によって造られたシティゲートは有史時代の集落を守るための城壁の一部でありました。未だに残るシティゲートの枠組みは、精巧に切り出した13個のイストラ産の岩石とオーク材によって造られています。17世紀建造の聖アントゥン教会は、贅沢なルネサンス-バロック様式の装飾で訪問客にとても人気があります。今では一年を通じて、多くの芸術展覧会が教会内で行われています。
ヴルサルは彫刻家の街としても知られています。毎年9月になると採石場跡で「モントラケル~彫刻サマースクール」が開催されます。イベントの終盤には、彫刻のワークショップが街中や海岸、埠頭や公園など至るところに現れます。
ヴルサルの夏は毎年、多くのイベントが開催されます。6月から9月にかけて開催される音楽フェスティバル「海とギター」は、海に近い聖マリヤ教会や中央広場の聖アントゥン教会が会場になります。音楽ファンはクロアチアの伝統音楽を聴きながらリラックスすることでしょう。5月から9月にかけては、地元の住民が漁師祭を開催しています。月の光に照らされた海岸に多くの人が集まり、イストラのシーフード料理に舌を打ちながら、夏の夜の音楽の響きや歌を楽しむのです。
世界的に有名なプルシュート、アスパラガスやトリュフを使ったイストラの郷土メニューがふんだんにあるのがヴルサルです。また、イストラは新鮮なシーフードも有名で、リム湾で獲れるムール貝や牡蠣も高く評価されていますし、イストラ産のワインも同じく評価されています。地元ワインのマルヴァジヤ、ビエリ・ピノット、シーヴィ・ピノットは試す価値があるでしょうし、この地方で人気の高い蒸留酒のラキヤも試して下さい。
活動的なバカンスがお好みの訪問客は、テニス、ミニゴルフ、ボウリング、ペダルボートといったアクティビティを楽しむことができますし、長い海岸線に沿ってのサイクリングもお薦めできます。
この地域を探検したい人々は、ヴルサルから非常に興味深いエクスカーションが幾つも出発しているのに気づくはずでしょう。近隣のプーラには、印象的なローマ帝国時代の円形闘技場(世界で6番目の大きさ)やアールデコ様式の市場があります。
興味の一つとして、モトヴンの訪問が挙げられます。この神秘的な丘の町は、毎年8月に国際映画フェスティバルの会場となります。船で少し行けば、12の島々が連なる素敵なブリユニ諸島がありますし、隣町のロヴィニュは小さなショップやギャラリーがあふれるダイナミックでロマンティックな街です。
ロヴィニュまでは、トリエステやリュブリャナ、ザグレブやリエカの空港から陸路でアクセスできますが、最も近い空港はプーラ空港になります。